光化学スモッグとは?
注意報の意味・症状・対策を解説

UPDATED: 2026-06-16

光化学スモッグは、自動車や工場から出る排出ガスが強い日差しを受けて化学反応を起こし、「光化学オキシダント」が発生する大気汚染です。夏の晴れた日中に多く、目やのどの痛みを引き起こします。注意報の基準から発令時の行動まで解説します。

📋 目次
  1. 光化学スモッグとは何か
  2. 発生しやすい時期・条件
  3. 注意報・警報の基準
  4. 体に出る症状
  5. 発令時の対策
  6. よくある質問

🔬 光化学スモッグとは何か

光化学スモッグとは、工場や自動車から排出される窒素酸化物(NOx)揮発性有機化合物(VOC)が、太陽の紫外線を受けて化学反応を起こし、「光化学オキシダント(主成分はオゾン)」という有害物質が大気中にたまった状態のことです。

空が白くかすんで見えることから「スモッグ(smoke=煙 + fog=霧)」と呼ばれます。1970年代の高度経済成長期に社会問題となり、現在も夏季を中心に各地で注意報が発令されています。

PM2.5・黄砂との違い:PM2.5や黄砂が「粒子(固体)」なのに対し、光化学オキシダントは「ガス(気体)」です。そのためマスクでは防ぎにくく、対策の考え方が異なります。

☀️ 発生しやすい時期・条件

光化学スモッグは紫外線の強さと気温が大きく影響するため、発生時期と時間帯がはっきりしています。

5–9月
時期
日差しの強い晩春〜初秋。特に7〜8月に集中
12–15時
時間帯
紫外線が最も強い昼過ぎにピークを迎える
無風・高温
気象条件
気温25℃以上・風が弱く晴れた日に濃度が上がる

都市部や、その風下にあたる内陸部で濃度が高くなりやすい傾向があります。

🚦 注意報・警報の基準

光化学オキシダント濃度(1時間値、単位ppm)に応じて、都道府県が発令します。

区分オキシダント濃度対応
注意報0.12 ppm 以上屋外運動を控える・屋内退避の呼びかけ
警報0.24 ppm 以上外出自粛・学校等での活動中止
重大警報0.40 ppm 以上緊急措置・工場の排出削減要請
発令情報の確認:お住まいの自治体や環境省「そらまめくん」、cocoairの全国マップで当日のオキシダント・大気状況を確認できます。

🫁 体に出る症状

光化学オキシダントは粘膜を刺激します。軽症であれば屋内で安静にすれば回復しますが、無理をすると悪化します。

注意:子ども・高齢者・ぜんそくなど呼吸器疾患のある方は症状が出やすく重くなりがちです。症状が続く場合は早めに医療機関を受診してください。

🛡 発令時の対策

注意報が出たら

症状が出たら

マスクの効果は限定的:オキシダントはガス状のためN95でも完全には防げません。屋内退避が最も確実な対策です。

❓ よくある質問

Q. 光化学スモッグはどんな日に発生しやすい?
気温が高く(25℃以上)、日差しが強く、風が弱い夏の日中(5〜9月、特に12〜15時)に発生しやすくなります。
Q. 注意報が出たらどうすればいい?
屋外での激しい運動を避け、屋内に入って窓を閉めます。目やのどに刺激を感じたら洗眼・うがいをして安静にしてください。
Q. マスクで防げる?
原因のオキシダントはガス状のため一般的なマスクでは防げません。屋内退避と換気の制限が基本の対策です。