二酸化窒素(NO₂)とは?
発生源・基準値・健康への影響
UPDATED: 2026-06-20
二酸化窒素(NO₂)は、自動車の排気ガスや工場などから発生する大気汚染物質です。AQIの計算にも使われる主要な指標のひとつ。発生源・基準値・健康影響と、暮らしの中でできる対策を解説します。
🔬 二酸化窒素とは何か
二酸化窒素(NO₂)は、赤褐色で刺激臭のある気体です。窒素酸化物(NOx)の一種で、ものが高温で燃えるときに空気中の窒素と酸素が結びついて発生します。
NO₂はそれ自体が呼吸器を刺激するだけでなく、PM2.5やオゾン(光化学オキシダント)の生成にも関わる「二次汚染の原料」でもあります。大気質を考えるうえで重要な物質です。
NOxとNO₂の違い:NOx(窒素酸化物)は一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO₂)などの総称です。大気中でNOが酸化されてNO₂になります。
🚗 主な発生源
- 自動車の排気ガス:特にディーゼル車。幹線道路沿いで濃度が高い
- 工場・火力発電所:燃焼を伴う産業活動から排出
- 暖房・調理:ガスコンロや石油ストーブなど室内の燃焼器具
道路沿いは要注意:NO₂は発生源の近くで濃度が高くなる「局所的な汚染」が特徴です。交通量の多い道路沿いの住宅や通学路では濃度が上がりやすくなります。
📏 基準値・安全な数値
| 機関 | 指標 | 基準値 |
| WHO(2021年改訂) | 年平均 | 10 μg/m³ |
| WHO(2021年改訂) | 24時間平均 | 25 μg/m³ |
| 日本の環境基準 | 1日平均(1時間値) | 0.04〜0.06 ppm のゾーン内 |
単位に注意:NO₂は「ppm」と「μg/m³」の両方で示されます。日本の環境基準はppm、WHOはμg/m³が中心です。数値を比べるときは単位を揃えましょう。
🫁 健康への影響
NO₂は水に溶けにくく、吸い込むと気道の奥まで届いて炎症を起こします。
- 呼吸器への刺激:のど・気管の炎症、咳・息苦しさ
- 喘息の悪化:気道の過敏性を高め、発作の引き金になる
- 感染への抵抗力低下:長期暴露で呼吸器感染症にかかりやすくなる可能性
特に子ども・高齢者・喘息など呼吸器疾患のある方は影響を受けやすいため注意が必要です。
🛡 暮らしの中の対策
- 幹線道路沿いを避ける:散歩・ランニングは交通量の少ない時間・場所を選ぶ
- 室内の換気:ガスコンロ使用時は換気扇を回す。石油ストーブも定期換気を
- 窓開けのタイミング:交通量の多い時間帯の道路側の窓開けは短時間に
- AQIを確認:NO₂を含む総合指標で今日の状況を把握する
数値チェックを習慣に:cocoairのAQIにはNO₂などの主要物質が反映されています。地域の今日の数値を確認して行動しましょう。
✅ まとめ
- NO₂は自動車・工場・燃焼器具から出る刺激性の気体
- PM2.5やオゾンの原料にもなる二次汚染の原因物質
- 道路沿いなど発生源の近くで濃度が高くなりやすい
- 呼吸器を刺激し、喘息を悪化させることがある
- cocoairのAQIで今日の大気質を確認しましょう