大気汚染ランキング
日本一空気が汚い県・きれいな県は?
UPDATED: 2026-07-24
「日本一空気が汚い県はどこ?」「空気がきれいな県は?」という疑問に、PM2.5・光化学オキシダント・黄砂という3つの指標から都道府県別の傾向を解説します。指標によって上位が入れ替わる点も含めて整理しました。
📏 大気汚染は何で比べる?
「大気汚染ランキング」といっても、比べる物質によって上位の都道府県は大きく変わります。代表的な指標は次の3つです。
- PM2.5:微小粒子状物質。大陸からの越境汚染と地域の排出が影響し、九州・西日本で高めの傾向。
- 光化学オキシダント(Ox):夏の日差しで生成。大都市圏・瀬戸内など日照と前駆物質が多い地域で注意報が多い。
- 二酸化窒素(NO₂)・黄砂:NO₂は交通量の多い都市部、黄砂は大陸に近い西日本・日本海側で影響が大きい。
ポイント:単一の「日本一汚い県」は存在せず、PM2.5なら西日本、光化学オキシダントなら大都市圏というように指標ごとに顔ぶれが変わります。
🌫 PM2.5が多い県・少ない県
PM2.5は中国大陸からの越境汚染の影響を強く受けるため、大陸に近い九州・中国・四国の県で年平均濃度が高くなりやすい傾向があります。
| 傾向 | 主な都道府県 | 理由 |
| 高めになりやすい | 福岡・長崎・佐賀・熊本・山口・広島 | 大陸に近く越境PM2.5・黄砂の影響が大きい |
| 中程度 | 大阪・兵庫・岡山・愛知 | 工業・交通の排出と広域移流が重なる |
| 低めになりやすい | 北海道・青森・沖縄本島・長野 | 大陸から遠い、または人口・工業が少ない |
ただし黄砂やPM2.5は広い範囲に飛来するため、濃度の高い日には全国どこでも数値が上がります。年平均が低い県でも「今日は高い」という日がある点に注意が必要です。
☀ 光化学オキシダントが多い県
光化学オキシダントは、強い日差し・高い気温・交通や工場からの前駆物質がそろう夏に発生します。PM2.5とは上位の県が異なります。
- 関東(東京・埼玉・神奈川・群馬):内陸の群馬・埼玉は夏に注意報が多い
- 東海・近畿(愛知・三重・大阪・兵庫):都市排出+日照で生成しやすい
- 瀬戸内(岡山・広島・香川):弱風で滞留しやすい地形
注意:光化学スモッグ注意報が出た日は、屋外の激しい運動を控え、目やのどに刺激を感じたら屋内へ。詳しくは
光化学スモッグの解説をご覧ください。
🍃 空気がきれいな県
大気汚染物質の年平均濃度が低い傾向にあるのは、次のような条件がそろう地域です。
- 大陸から遠い:北海道・東北・沖縄
- 人口・工業が少ない:山間部の長野・岐阜・鳥取・島根・高知など
- 風通しがよく滞留しにくい:沿岸・高地
「空気がきれいな県で暮らしたい」という場合も、黄砂シーズン(春)やPM2.5の高い日は数値が上がるため、移住や旅行の前にはその地域のリアルタイムの空気質を確認するのがおすすめです。
🔄 ランキングが指標で変わる理由
大気汚染ランキングが情報源によってバラバラに見えるのは、次の理由からです。
- PM2.5・オキシダント・NO₂・黄砂で発生メカニズムが異なる
- 年平均で見るか、注意報の回数で見るかで順位が変わる
- 測定局の位置(沿道・住宅地・山間)で数値差が出る
- 年ごとの気象条件(偏西風・気温)で大きく変動する
そのため「○○県が日本一」と断定するより、自分の住む地域の“今日の数値”を継続して見るほうが実生活には役立ちます。
📈 今日の数値を確認する
cocoairでは全国の都市・都道府県のPM2.5・AQI・黄砂の状況をリアルタイムで確認できます。ランキングの傾向とあわせて、お住まいの地域の実際の数値をチェックしてください。
✅ まとめ
- 大気汚染ランキングは指標(PM2.5・オキシダント・NO₂・黄砂)で順位が変わる
- PM2.5は大陸に近い九州・西日本で高めの傾向
- 光化学オキシダントは関東内陸・都市圏・瀬戸内で注意報が多い
- 空気がきれいなのは大陸から遠く人口の少ない北海道・東北・沖縄・山間部
- 年ごと・日ごとに変動するため、今日の数値をcocoairで確認するのが確実